戦争と一人の女
今日は東京から福岡へと新幹線で戻ってきた。
安吾は堕落論は高校か大学時代に読んだ記憶がある。もっと過激なことを期待していたが期待通りでなく、時代が違うからかなといった記憶しかなかったが、この歳になり読むと若かりし頃とは違う感じ方がある。これまでの経験がまた読後の感想を形成するのだな。
ドグラ・マグラは常にそろそろ読もうと思う積ん読本の代表格であり、いつも最初の数十ページで挫折し、角川文庫だかの表紙のイラストのイメージしかなかった。今回、短編を読んでみて、好きだった江戸川乱歩と同じ世界感があり、やはり早いうちに一度は読まないとと思った。あの文体は好き嫌いがありそうけど自分は好きだ。
休みの期間、久々に短編ながら小説を読んだけど、所謂文学って高校生ぐらいで読んで何を思うのだろう。人間失格、こころなども基本的に男女関係が物語の軸となっていると思うけど、そんな経験がない自分にとっては当時他人事でしかなかったな。