Sound and Vision
David Bowieが亡くなった。
今も世界中で喪失感と伴にいろいろな言葉が綴られているだろう。
性懲りもなく僕も私的なボウイについてのあれこれを書き綴る。
出会いはは中学の終わりか高校初めぐらいの頃。ロックに目覚めてまもなくロックの名盤として、"The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars"を知った。でも、そのときはグラムロック、化粧ロック、ビジュアル系の祖という偏ったイメージで聴かずに距離を置いていたと思う。
そのまま高校のときに、映画「セブン」のエンディングでボウイの曲を聴いたのがボウイの曲を意識した初めてになる。でも、当時購入していた雑誌なんかではそんなに評価も高くなく、僕は過去の人として扱っていたと思う。
- アーティスト: David Bowie
- 出版社/メーカー: Virgin Records Us
- 発売日: 1999/08/26
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (55件) を見る
大学に入ってバンドを始めるとドラマーがすごいロック史に詳しい奴でそいつの影響でボウイもきちんと聴くようになった。"The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars"も悪くはなかったけど、自分にぴったりだったのは"Low"。
そのドラマーの家で聴いた時に"Sound and Vision"が高校、予備校ぐらいの時に聴いていた確か渋谷陽一かなんかの番組のジングルで使われていたものだってことがわかって、俄然興味が湧いたのだ。この音は当時90年台も終わり00年代を迎えたぐらいの頃でも新鮮な音に聴こえた。
グランジ、パンク、USインディーの音楽遍歴だった僕はボウイをきちんと出会うのはこの通り、大学時代にそれこそダニー・ハザウェイなんかの黒人音楽と同じように過去の音楽を遡ったときになる。
そんな僕にとってリアルタイムなボウイの記憶は2004年の春になる。
その頃、僕はやっと社会に出ようとしている頃で、短いながらも友人と卒業旅行と称して香港へと旅行に行った。香港ではボウイのライブの直前だったらしく、HMVにはポスターが貼られ、ベスト盤が並んでいた。3枚組の限定UK盤で"Let's Dance"のRemixもついていることもあり、旅の記念にとベスト盤を購入したのだった。
"Space Oddity"から始まるこれまでのボウイの歴史。僕が中学、高校時代はグラムロックで括られることが一般的で避けていたことが悔やまれるぐらい素晴らしい曲が多かった。今ではグラムロックはひとつの要素であり、ベルリン三部作とかも同じぐらい評価されている雰囲気だが、僕が記憶する限り、当時は一般的にはグラムロックの色が強かったと思う(ちなみに今では僕もグラムロックを楽しめるようになっている)。
そんな中、友人との卒業旅行の後、僕が家を離れることもあり、今度は家族とラスベガスに行くことになった。その旅行には先のボウイのベストのCDを持っていった。そういしたら偶然にもラスベガスでもボウイのライブがまもなくあるらしくポスターがいたるところに貼ってあった。
香港でもラスベガスでもライブを観たわけではない。結局、一度も観ることが叶わなかった。ただ、ボウイの音楽を聴くと2004年の春、社会人になる直前を思い出すのだ。
最後にボウイといえばもうひとつ。
大手CDショップでは定期的に輸入盤三枚で一枚1000円みたいなセールがあるが、それを利用してボウイの名作を揃えようとした時期があった。
社会人になるとお金の余裕はあるが音楽を聴く時間が反比例となるものだが、そんな中、このアルバムは買ったにも関わらずろくに聴かなかったせいで、持っていないと思い1ヶ月で2枚買ってしまった。
後にも先にも持っているにもかかわらず同じアルバムを二枚買ったことは他にはない(無くしてしまい同じアルバムを買ったことはあるが)。